辺境の奇譚紀行

ちょっと変わった地域のどうでもいい情報を発信

夢のアムール越え1日目ハバロフスク

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ハバロフスク着陸前。予想外になんかすごい景色だ。

情報は2013年6月のものです。

成田で不安のタネを蒔かれる

今回の旅行は色々と不安もあるが、初っ端の成田でチェックイン時にロシアから出国するチケットの提示を求められた。

しかしそんなものはない。帰りのハルピン→羽田の予約を見せるが、ロシアから出る交通手段の証明を求められる。中国に船で出ること、小さい船なんで予約はできないという事を説明して、「航空会社に迷惑かけません」という様な誓約書を認めた。

そもそもブラゴヴェシチェンスクで出国できなかったら、ハバロフスク行きの列車も毎日出ていないし、どうすればいいのか全くわからない。自慢じゃないが英語はわからないし、ロシア語もかろうじて文字が読める程度だ。(意味はわからない)

ロシアからは出国なんだし、とりあえずビザはあるから大丈夫だろうと自分に言い聞かせ、気にしない事にして機上へ。

ハバロフスクへは週3日のみ(当時)の運航だけどわずか3時間弱で着く。「黒龍江省の更に北」というイメージが強いのでこんなに簡単に着くのが信じられない。

恐怖のハバロフスク

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憧れのアムール河!河水浴客?に人気。

成田を11:30に離陸して16:20にハバロフスクへ到着。空港からホテルへは旅行会社に依頼した送迎を利用。翌日の16:43の列車に乗らなければならないので丸1日しかない。

ホテルに荷物を置いたらまずはアムール河を眺めに行く。黒河からは何百キロも離れているが「遂にあの向こう側へ!」と感懐深い。遊覧船も出ているみたいなので翌日乗ることにして、次は駅への交通手段を確認。

ロシアは中国と違ってタクシーをほとんど見ないし交渉しなければならないのでバスに乗って駅まで向かうことにするが、ホテルの人に聞いても語学面の不安から信用できないので、実際に行ってみた。

駅までの行き方(バス)も確認できたので、歩き方に載っていたレストランに夕飯を食べに行く。メニューには英語も書いてあるが、どちらにしろ解読に時間がかかる。ウェイトレスのお姉さんが「これが美味しい」というので、値段を確認してからオーダーした。ちょっと高いけど、翌日の夕飯は車中でカップ麺なので今日くらいは贅沢だ。

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ステーキ?

確かにおいしい。他にもサーモンやらスープも頼んだので、食べ応えも抜群で1人で食べるにはつらいくらい。でも、なんかこう勝手に、いかにもロシア料理みたいなのを期待してたので選択をしくじった感がある。昔、中国で「シェフの技が炸裂する芋料理」を頼んだらポテトチップだった時以来のコレジャナイ感。

まあ、とてもおいしかったので一応満足して時計を見たら、すでに21時を回っている。これはやばい。実はホテルのそばの治安が悪いらしく、何年か前に邦人も殺害されているらしい。最初は警戒していたけど、河で泳いでいる人もいるし普通に暮らして?いれば大丈夫とか思っていたが、さすがに日が暮れたら危険度がやばいんじゃないか?

平静を装いつつ急いでレストランを出ると、まだ日は暮れていなかった。緯度が高いので助かった。人通りは昼間よりは少ないが、明るいというだけで安心感が違う。

私は地元の人ですよ〜という顔で歩いてホテルに戻って就寝。思えば16:20着(空港)の割にかなり色々と回れた1日だった。冬だとどうにもならないだろう。

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これで夜の9時半。明るいから出歩いていいわけでもないけど。