辺境の奇譚紀行

ちょっと変わった地域のどうでもいい情報を発信

夢のアムール越え4日目②黒河

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 黒河の繁華街。歩行者天国になっていた。

ハルピン行きの切符を買いに行く

無事に黒河へ着いてホッとしたが、これで終わりではない。小学校でよく言われた「家に帰るまでが遠足です」という言葉は大人になってから身にしみた。

黒河からハルピンまでの列車は経費削減と黒河宿泊を省略するために旅行会社に依頼していないのでまずは切符の確保だ。

黒河はこれまでにも何回か訪れているが、1泊したのは最初の1回だけで、ほとんどがハルピンから朝着いてその日の夜の列車で戻るというのを繰り返していたので安心しきっていた。

が、切符売場で繰り返される「メイヨー(没有:ない)」のひとこと。席なしから軟卧(高い寝台)まで全部ないという。驚く私に後ろに並んでいたお姉さんが「黒河は本数が少ないからね〜」と言ってる。(当時夜行は2本)

黒河を行き来する人はそんなにいないだろうとタカを括っていたか、街の発展に合わせて人の流れも増えたのだろう。仕方ないのでバスで行こうとしたが、まあ色々あって列車の切符を手に入れることができた。

だが、日程が限られる旅行の際は、あらかじめ予約した方がいいかもしれない。中国もネット予約が広がっているので、売り切れるのもその分早くなっている。

黒龍江を味わいつくす

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午前中までいたロシアの風景を中国側から望む

どうにか切符も手に入ったので列車の時間まで黒河を満喫だ。荷物が邪魔なので駅前の売店にスーツケースを預けて街へ戻る。駅から繁華街まではちょっと距離があるのでタクシーで移動。ちなみに国際都市?だがもともと小さい街なのである程度の人民元は用意しておいた方がいいかも。

数年ぶりの黒河は小綺麗な発展を遂げていたが、港の隣にあった遊園地以外は基本的に変わりがない。

結局やる事がなくなり黒龍江沿の公園を散歩していたら遊覧船があったので乗ってみた。

前日に黒龍江と感動の対面を果たした公園も、午前中にずっとモヤモヤしながら過ごしたロシアの港もよく見える。今までの私だったら「こんなにロシアに近づいて!」と大興奮だったであろうが、今や余裕の心持ち。でも人が歩いているのが見えるとちょっと浮かれた気分になった。

そんなわけでのんびりしていたら列車の時間が近づいてきたので駅へ向かう。夕飯は近くの食堂で持ち帰りにしてもらう予定を立てていたが、それも危ういのでたまには食堂車でもいいかと思っていたらまさかの本日2度目の「メイヨー」。

非常食のおやつラーメンをかじって過ごした。

 

情報は2013年6月のものです。