辺境の奇譚紀行

ちょっと変わった地域のどうでもいい情報を発信

甘孜と成都7日間 朝食事情

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甘孜バスターミナル向かいの食堂にて。「早餐」にないメニューでも麺とかなら作ってもらえたりする。

先に記しておくと情報としての価値は低い。

個人的に「あの街の朝食はうまかったな〜」と思い出して、読んだ人の指をくわえさせるだけの話だ。

1日目 成都バスターミナルの隣りf:id:yipingniao:20170606225325j:image

抄手15元

茶店子バスターミナルの隣りにあるチェーン店らしき店。ワンタンがないか訊ねたら抄手(チャオショウ)ならあるというので注文する。ワンタンとの違いは謎。

野菜はレタスでネギがうまい。辛いのを入れるかと聞かれたので入れてもらったら途中から辛さに耐えられなくなる。抄手を汁に浸すと激辛、浸さないと味がない。心の支えだったレタスも汁に浸かって兇悪の相を示す。

2日目 丹巴バス乗り場の向い

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抄手10元

出発までに時間はあったが、万が一の事を考えて甘孜行きのバスをにらみながら食べる。抄手は朝メニューにしては他の食べ物より作るのに時間がかかるので、注文する時は時間に余裕を持った方がいい。

この抄手には白菜が入っていてまたうまい。ネギもいいアクセントになっているが、時折気持ち程度の香菜(シャンツァイ:パクチー)が混ざっていて顔をしかめる。

辛さ控えめにしてもらったが、スープを飲むのが厳しいくらいには辛い。

4日目 甘孜バスターミナルの向かい

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抄手12元。3日目がないのは前日に持ち帰った冷やし炒飯だったため。

朝メニューの欄になかったがお願いしたら作ってくれた。具材は白菜で「小」を注文したのにやたら量が多い。一見して辛くなさそうだか上下混ぜたらけっこう辛い。食べても食べても減らない。

そして、余裕を持ったつもりだったが調理と食べるのに時間がかかってバスに乗るのが直前になる。

5日目 康定バスターミナルの向かい

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抄手10元

溢れんばかりの白菜が目を引く。作り方がワイルドで、エプロン姿のマダムが格闘家の如く白菜をへし折って鍋に突っ込んでいた。やっぱり新鮮じゃないと手で折っても千切れないからこれはいい白菜使ってるんだ、という事にして舌鼓を打つ。

青ネギが復活してちょっとうれしい。白菜が多いせいか程よい辛さでおいしくいただく。

6日目 圓和圓仏禅客桟

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水餃子。無料。

朝食無料のホテルでオーダー。今となってはなぜここへきて水餃子を注文したのかわからない。おそらくメニューに抄手ではなくワンタンと記載されていたので惑わされたものと予測される。

見た目は辛そうだが激辛というほどではない。青ネギのみ入っていて野菜なし。(なぜなら餃子だから)

抄手に比べて具(餡)の量が格段に多い。 

7日目 成都双流空港(国内線)

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抄手セット。58元!

副菜が色々付いているものの空港内なので段違いのお値段。これまで食べた抄手の合計額より高い。

野菜はチンゲン菜(たぶん)。今までに登場していない野菜でグレードの違いを感じる。そして久しぶりに食べた片目焼きがうまかった。きゅうりはイマイチ。

抄手のスープは辛いのと辛くないのが選べたので、辛い方で辛さ控えめにしてもらう。人道的な辛さで有終の美を飾った。

まとめ

ワンタンとの違い

・具(餡)が少ない

・皮がやや厚め

・辛い

・量が多い

ワンタンの汁に肉まんを浸しながら食べるのが好きだけど、抄手はなぜか一杯あたりのボリュームが大きいので肉まんまで手を出せず。辛いスープにつけたら結構おいしそうなのに。

総評

どの店もそれぞれにうまい。辛過ぎると食べれなくなるので、辛いやつ(辣椒:ラージャオ)はいつも「少し」と伝えていたが、ほとんどの店で「少し」のレベルを超えて辛かった。ただ、一番辛かったのは「少し」を言い忘れた茶店子だったので定量だともっと辛いのだろう。

以上をふまえて今後もおいしい抄手ライフを送って行きたい。