甘孜の街で本物の温泉に入る
丹巴は街の造りが温泉街っぽいけど、こっちは本当の温泉街
温泉街(シャングリラ)を求めて
アチェンガルは風呂がなく甘孜の宿も共同トイレwithシャワー(1ヶしかない)だったので甘孜では温泉に行く事にした。慣れれば数日間風呂シャワー)に入らなくても気にならなくなるが、慣れる必要もないので美肌の湯を目指す。
温泉街は事前にネットで調べたが場所を記録しなかったのでイマイチよくわからず。街中で見つけた観光地図で確認すると結構遠そうなのでタクシーに乗る。
ちょっと古いみたいだけどこの地図には助けられた。地図があると世界が広がる!
タクシーに乗る事数分、遠いかと思いきやすぐ着いた。帰りをどうしようかと思っていたがメインストリートの川蔵道路から歩ける距離だ。
色々あるな〜、と車窓を眺めていると温泉街を抜けてしまった。ドライバーからどこまで行くの?と、聞かれたので、どこがおすすめ?と聞き返したら無言になってしまった。
私も普段は観光客が多い地域で仕事をしているが、「おすすめの店」とか聞かれると本物に困る。昼時とか、いつもごはん食べている店でいいから教えて、と言われても職場からの距離と混み具合でしか選んでいない。
しかも日帰り温泉でおすすめも何もないだろう、と自分で聞いておいて思った。
で、着いたのがこちら。
朋友縁温泉でございます。温泉街の真ん中あたりです。適当に停めた疑惑もある。
不安になるほどの硫黄温泉
中に入ったら大女将が出てきた。一部屋20元ということでお願いすると、お湯の出し方を説明してくれて溜め始める。
ワイルド!
浴室?がやたら広くてタイル床だったので、ここで体を洗っていいか聞いたらバスタブ内で洗えと言われる。床に排水口みたいなのがあるものの死んでるらしい。
習慣的に先に頭や体を洗ってさっぱりしてから湯船に浸かりたいけど仕方ない。水量が多いのでお湯はすぐにたまりそうだ。
そして深い。
で、いよいよ入ったところ超温泉です。たまにある、温泉だかよくわからないやつとは違ってガッツリした硫黄温泉。入る前から硫黄のにおいは充満していたが、お湯が溜まるにつれて今まで嗅いだ事ないくらいの強い香りが漂う。お湯に浸かるとにおいが強すぎて、ガス的なやつは大丈夫なのか不安になるくらい。立ち入り禁止レベルじゃないのかと思う。
お湯の温度は水で調整しているくらい元が熱いのでバッチリ。湯船も広く十分すぎるほど手足が伸ばせる。
リーズナブルな価格で貸し切りできて、のんびりできる良質の温泉とくれば、女子会におすすめの観光地になれるんじゃないか!(甘孜だけど)
ムーディな感じはカーテンがピンクだったので。決して怪しい店ではありません。
ちなみにタオルとかシャンプー、石鹸などはないので持参して下さい。ここぞという時用にとっておいた高級系の使い捨てのシャンプー、リンスを使ったけど、仕上がりは硫黄の香りにしかならなかった。
帰り道でリセット
時間制限は特にないみたいで、風呂から上がって大女将に支払いを行って帰路に着く。街中だけどヤクがフラフラしながら草を食んでいてとてものどかだ。道すがら他の温泉も見てみるが特に変わりはなさそう。
昨日は風呂なしだったけど今日はさっぱりしてお肌もスベスベ〜、と上機嫌で歩いていると最後に難関が立ち塞がっていた。
ラスボス。この道を通らないと川蔵公路に出れない。
乾いた土たっぷりの道路に吹き止まない旋風、風呂上がりの身体に砂混じりの風がまとわりつく。結局、砂まみれになってしまった。
甘孜温泉行き方
せっかくなので甘孜温泉街の行き方を紹介する。
①川蔵路にある卡萨大酒店の右の路地を進む
②この道をまっすぐ。これがパサパサの道です。下ったら温泉街。
パサパサになりたくなければ、ここに泊まればいいかも。この角が温泉街への路地です。
情報は2017年5月のものです。
距離的に地図にある温泉とは違うかもしれないが十分満足できた。あとは帰り道で風が吹いていない事を祈るのみ!